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バイリンガルとセミリンガル

教育のことをさらっと日記に書いたところ、難しいレスが続きまして、じっと立ち止まって考えるきっかけとなりました。
今から11年前、娘の学校を決めるに当たっていろいろと悩んだのですが、赴任は3年という期限があったため、私は気軽にインター校を選びました。英語が身につくのも魅力的でしたが、せっかく海外で暮らすことになったのだから異文化にふれさせてあげたかったのも理由でした。
入ってすぐにインター校は英語を勉強する場所でないってことがわかり、再度娘が受けている教育について見つめなおすことになったのですが、昨日の日記に書いたとおりインター校に入れたことは良かったと感じています。

その昔、インター校に入れた頃に読んだ1冊の本がありました。
「バイリンガルを科学する」確かこのようなタイトルでした。何の知識もなかった私はむさぼり読みました。そこでセミリンガルと言う言葉を知りました。
純英語圏ではない香港でインター校に入れるなんて、セミリンガルを作っているようなものだと思いましたが、何年かが過ぎ、セミリンガルになることが決して悪いというわけではないことを自らの経験を通して知りましたし、本に出てくるほど深刻な状況には、香港のような日本人社会が狭くて大きい場所ではおちいらないことにも気づいたのです。

娘は決してバイリンガルではありません。しかし学校の授業で問題をきたすようなことはありませんし、ごく一般的な高校生だと思います。そして今セミリンガルだとしても、これから大学で海外に出て学びなおすこともできるわけですし、本人が望んで日本の大学に行けば、おくれていた日本語も取り戻すことができるかもしれません。ひょっとしたら英語圏ではないまた違う国で学ぶことになるかもしれません。
それはその時になってみないとわからないものです。学びたいものがあるのなら私は応援したいと思っています。


バイリンガルになるかセミリンガルになるか、言葉の問題だけがすべてではないし、環境の整った良い学校で自分の興味のあることを真剣に学べたことは何よりもの宝になると思うのです。
以前、私の掲示板にこんな言葉を書いてくださった方がいます。

「なんだか私も教育ママのようで嫌なのですが、この世の中何が起こるかわかりません。身に付いた知識は死ぬまで誰にも奪われないのでしっかり考えたいです。(実は財産は残せないので、生きる力と知識を身につけて自分でやって欲しいと思っているのですが。。。)」

これを読んだとき、まさにその通りだなと感動したことを覚えています。
私達夫婦も決して裕福ではなく、金持ちの道楽で娘をインター校に通わせているわけではないのです。上のように考えているからきっと続けていけるのでしょうね。

海外で暮らしているとバイリンガルとセミリンガルの問題で悩む時期は誰にでもあると思うし、今引っかかっている人は是非ゆっくり悩んでみてください。
そのうち先へ進めると私は思います。
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by junpei642 | 2005-04-27 00:33 | Education | Comments(0)

香港ローカル生活 教育のお話

先日の日記に書いたとおり、香港人の浅はかさ、理解力の低さは致命的だと思う。
もちろん私が知らないだけで賢い人はいるところにはいるのだろう。
特に中国(香港)では理屈の通らない非科学的な迷信が家族の中で綿々と受け継がれているわけで、こういう話は香港人と結婚されている日本人からも、半分まじ、半分笑い話としてよく聞かされる。
誰が考えてもおかしいと思うような迷信、習慣に、疑問を抱くことなく受け入れてしまえるのは香港の教育が薄っぺらだからかもしれない。
私はうちのスタッフの8歳になる息子の宿題、ワークブックを通して香港の小学校教育を垣間見ることができるのだが、やっている内容は特に日本と変わりなく、ひょっとしたらもっと複雑かもしれない。とにかく教科書を見ていても理解しにくい内容のものもある。
そして一番の問題は、教える言語が日本のように一つではないということだ。
香港では中文学校、英文学校と二つにわかれており、英文学校があるのはイギリスの植民地だった名残で、以前は英文学校に通わせることで英語が身につき、子供の将来がひらけると誰もが信じていた。
しかし、英文学校とは言え、教える先生は香港人で、教科書がいくら英語で書かれていてもその内容を広東語で説明するため、結局英語が中途半端なまま大きくなるといった感じで、そんなことをするぐらいなら母語で教えた方が定着するのでは?という疑問が生まれ、いつしか教育省の方針もかわり数年前には英文学校の多くが中文学校に変わらざるを得ない状況に追い込まれた。この時は多くの親たちが反対をしたけれど、実際母語で教えた方が理解度はずっと高まるに違いないと私は信じている。
それに香港人の英語力は年々落ちているらしいし…

スタッフの息子ジミーは英文小学校に通っている。
算数、Scienceは英語の教科書(といっても参考書みたいな感じ)を使っており、生徒の英語レベルを無視した難しい新出単語がどの単元にもあらわれる。
だから新しい単元になると、重要な単語をピックアップして表にしたプリントが配られる。彼が今、英語の教科で習っているレベルと比べても格段に難しい内容だ。
ジミーの家庭では英語はほとんど使われない。特に父親はさっぱりというほど英語がわからないので、彼にとって英語とはこの先もほとんど使うことがない言語になりそうだ。
なので、英語の教科書で新しいことを習っても、先に書いたように説明は広東語でされるので、彼の頭の中には広東語の概念しか残らない。でもテストには英語で出るので彼が中途半端にしか理解していない場合は、うっかりミスを繰り返してしまうことにつながる。
例えば、「あなたは学校から帰ったらすぐに手を洗いますか?」という質問があって、Yes or Noのどちらかに丸をつけなければならないのだが、こんな問題は意味さえわかっていれば悩むようなものではない。でも彼はこういう問題でも英語が完璧に理解できていないので間違えるのだ。
まだP2だが、教科書に出てくる説明文の英語は簡単とはいえない。これからもどんどん難しくなっていくだろう。

香港人の多くがこのような教育を受けていたとして、ジミーと同じようにあいまいなまま理解して先に進んでしまうと、結局大人になった時に深く考えることができない人間になってしまうのかもしれない。
教育省が数年前心配したとおり、教育はやっぱり母語で行うのが一番だと思う。
もちろん英語も大切だけれど、英語なんて必要に感じた時に勉強しはじめても遅くないと思う。
特に、教科書があまり丁寧に作られていないと感じるので、ワークブックのような内容のシンプルなものを使うことをやめて、もっとしっかりとした香港人による香港人のための教科書を作る時期が来ているのかもしれない。
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by junpei642 | 2005-04-25 00:32 | Education | Comments(0)

香港ローカル生活 教育のお話2

前回のお話では感情的な書き込みがもとで、いろんな人を傷つけてしまったこと反省しています。

香港の教育について初めて興味を示したのは 今から10年前、広東語を教えてもらっていた日本語を話せる香港人Mさんとのつきあいからです。
彼女にはうちの娘と一つか二つ年が違う男の子がいて、うちの子が通うデリアスクールにも興味を持っておられいろいろ聞かれました。
お子さんはローカル幼稚園+日本語幼稚園を同じ敷地内に持つことで有名な幼稚園に通っておられました。そしてちょうどその年に小学校を決めるための申請用紙を提出しなければならずいろいろと大変なようでした。
10年もたてばそのシステムは変わっているかもしれませんが、彼女の話ではこういうことでした。
香港の学校はBand1からBand5までの5つのレベルに分けられており、高い教育を受けるためにはできるだけレベルの高い学校に入れておくのが鉄則とのことでした。
Band1の方が高く、Band4,5の学校に入ってしまうとずっと低い教育しか受けられず、社会から落ちこぼれてしまうということでした。
*宗教
*親の母校
*成績
*幼稚園時代の功績(展覧会出品、入選、音楽の才能などなど)
上のような項目を満たしていれば志望校に入れる確立も上がるということでした。
できれば志望校の付属幼稚園に入れておくのが一番良いそうです。
毎年 学校が決まる時期になると、願書を提出するために学校に並んだり、合格発表の結果に喜ぶ人、泣いている人の姿がニュースで伝えられます。
たいていは第2、第3希望内の学校に決まるのですが、そこから漏れた子供達はコンピューターで学校がふりわけられてしまうという不本意なことになってしまうので、そういう結果を招かないためにも、早い時期からの用意が大切なのです。


結局、Mさんのお子さんは志望校に入ることが出来たのですが、上にも書いたようにインターナショナルスクールで学ぶことが最終目的だったようで、その後Korean Int'l School→Quarry Bay School→South Island Schoolと希望どおりに進まれたようです。
Mさんのように教育熱心な人はかなりいると思われます。
娘の学校でもローカルスクールからの編入は結構多くて、娘たちがLocal Chineseと呼んでいる生徒たちのほとんどはレベルの高いクラスに編入していて、理数系のクラスではトップクラスのほとんどを彼らがしめています。

特に、数年前の英文学校を減らして母国語教育を重点的にという風にシステムが変わったときは、ローカルスクールよりインターナショナルスクールへという人が増えて、その時期はNativeの子供も学校に困るほどインター校人気でWaitingがものすごい状態でした。

うちのスタッフはその反対で息子の教育にはあまり興味を示していませんでした。
彼女は子供を産んでからすぐに職場復帰しており、2歳半ぐらいの頃に家の近所にあるビルの1,2階を利用したローカル幼稚園の全日制に入れました。託児所も兼ねたような幼稚園でした。
その後1年ちょっと経った頃、彼女のだんなさんのコネクションで香港島ではわりと有名な小中一貫校の付属幼稚園の面接を受けてみないかという話が舞い込みました。
私はその学校の場所も知っていましたし、彼の将来を考えて話をすすめるように言いました。しかし、枠があったのは半日だったのでWhole Dayに入れないかどうかを学校に問い合わせさせたところ、ラッキーなことに空いていたのですぐに転校できることとなったのです。今はP2になって同じ小学校に元気に通っています。途中、だんなさんのお姉さんの子供が通う、カオルンサイドの官立校に転校させないかという誘いもあって、その話に惹かれる夫婦を見て少々あきれていました。
ところが、面接に行って学校の様子を見たとき、今通わせている学校とまったく環境が違うことと、そこに通う生徒たちの多くが新移民の子供だということがわかり、急激に熱は冷めたようです。

香港人にとって小学校の良し悪しというのはその後も影響します。
中学に進みHKCEE(香港會考)=中学卒業認定試験の結果で将来が決まってしまうからです。
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by junpei642 | 2005-04-20 00:35 | Education | Comments(0)


香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、Rock'n'Rollをこやしに生きています。若返りのマジックワードを心に今日も頑張る~~


by Junpei64

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