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"Calender Girls"

前からずっと見たいなと思っていたこの映画、昨日近所のDVD屋さんで見つけたのでさっそく見てみた。

イギリスヨークシャーの田舎町に暮らすアニーとクリスはごく普通のどこにでもいるイギリス人のおばさん。
でもアニーのだんなさんジョンは白血病になって亡くなってしまう。ジョンが入院中、お見舞いに訪れていたクリスは待合室のソファーがあまりにも座りごこちが悪いことに文句を言っていた。
彼女達はWomen's Institute (W.I.)といういかにもイギリス婦人が入りそうな会に入っており、そこでFund Raiseをやって病院にソファーを送ろうと計画をたてる。
そして仲間が集まってさっそく家具屋にソファーを見に行くのだけれど、通常の基金ではとてもじゃないけれど買えないことに気づく。
ある日、クリスは息子の自転車を修理にいった店でヌード写真カレンダーをみつけて、「これだ!」とひらめく。
仲間達を説得して自分達がモデルになってカレンダーを作ることが決まる。ぴったりのカメラマンを見つけてさっそく作品にとりかかる。
アニーの夫ジョンは生前ひまわりが好きだったので、カレンダーはモノトーン、ひまわりだけに色をつけるというのがテーマだ。
これがすごくいいんですよ!

結局、このカレンダーが大ヒットしてソファーのお金どころか、ジョンの命をうばった白血病の患者を支援するための基金集めにもなって大成功をおさめる。

クリスはこのカレンダー作りのリーダーで仕事も忘れてカレンダー作りやスポンサー探しに取り組んでいて、そんな母親の態度に悩まされる息子の苦悩も組み込まれてなかなか良い話におさまっている。
状況におぼれるクリスととても冷静なアニー、すごく良い友達関係を築いていてうらやましい。

カレンダーがイギリス国内で成功をおさめるあたりで映画が終わるのかと思ったらまだその続きもあるわけで、そこがちょっと余分かなと思ったけれど、実話だから仕方が無い。

久しぶりに後味のよい素敵な映画に出会った気がしました。
イギリス人独特のアクセントも耳に心地よく響くし、何よりとてもきれいなイギリスの田舎町を見るのが楽しいです。
イギリスに行ってみたくなるよ。

落ち込んだときに見るとあっという間に元気になれそうな、そんな映画です。特に私たちの世代には響くものが多いかもしれません。

映画で作ったカレンダーも素敵だけれど、実際にモデルになった人たちが作ったオリジナルのカレンダーもすごく素敵です。

アニーはハリーポッターのロンのお母さんでした。とても素敵でしたよ。
彼女達がハリウッドに行ったときに、「彼らはアンスラックスというバンドの人よ」とお互い挨拶を交わすシーンがあるんだけれど、あれは本物のアンスラックス? カラフルなひげはそれっぽいんだけれど誰か知りませんか?
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by junpei642 | 2004-12-19 11:10 | Movie Review | Comments(0)

"October Sky"

1950年代 アメリカの炭鉱町で育った高校生4人がロケットを飛ばす夢を追い求める青春映画。
時代的にはアメリカングラフィティーと同じぐらいだと思うけれど、原色のものが少なくアメリカの暗い部分をこれでもかと見せてくれる作品。
1957年10月 アメリカよりも早く、ソ連が人工衛星打ち上げに成功しました。その光る物体が夜空をすーっと動いていく姿を見て、ホーマー少年はロケットを作ることを決心します。
彼が生まれ育った場所は炭鉱以外何もない小さな町、住民のほとんどが炭鉱で働き、その町の高校に通う男の子達には何の将来もなく学校を卒業すれば炭鉱で働くしかなかったのです。しかし、その炭鉱は落盤事故が後を絶たず、ストライキ闘争があったりと決して安定しているわけではなかったのです。彼の父親も炭鉱の責任者として山(炭鉱)の男と呼ばれ皆に頼られている存在でした。息子達も卒業後は自分のあとを継いで炭鉱で働くものと決め付けていました。しかしスプートニクを見たホーマーは友人に声をかけてロケット作りをはじめたので父親はそんなホーマーにまったく理解を示しません。
ある日、ロケットの試作品を持って学校へ来たホーマーたちは校長先生に注意をされるのですが、そこへ科学の先生がやってきて、州の科学コンテストに出るために私がやらせていると嘘をついて助けてくれます。ひょうたんから駒で、本当にコンテストに出場することになり、そこから一気にロケット作りが加速していくのです。
この先生の存在がこの映画ではものすごく大きいです。

このお話、実話です。ロケット作りに取り組んだ4人の少年の一人が書いたお話を映画化されたのですが、彼は科学コンテストで優勝、奨学金をもらって大学へ進み、後にNASAで働きました。
実話だと言っても信じられないほどこの映画はDepressionに支配されています。とにかく暗いです。途中真っ赤なスポーツカーが出てくるのですが、その時初めて原色が出てきたような気がして、本当に良い演出だと感じました。それぐらい暗いのです。
その暗さに耐えられず途中で何度も涙が出ました。特に、ロケットの打ち上げが成功して町のみんなから支持されたと思ったところで、濡れ衣だったのですが火事の犯人にされて警察につかまったり、その後、炭鉱の事故で父親が大怪我をして、本来なら長男がいるのに、長男がアメフトで奨学金をもらって大学入学が決まっていたため、ホーマーが働きに出ます。
炭鉱の中におりていくリフトに乗りながら、スプートニクが飛んでいる姿を仰ぎ見る姿はものすごく悲しいです。
しかし、ここで働く間に彼はロケットが飛ぶ距離と時間の関係を自分で計算して、友人と一緒にロケットが落ちている場所を突き止め、火事の犯人ではなかったことを証明します。そしてもう一度科学コンテストに出場することを決意して復学します。
怪我からなおって戻ってきた父親が、息子に学校に戻ることをすすめず、炭鉱で働くことをすすめたシーンはものすごくつらかったです。
最終的に科学コンテストで優勝して、最後の打ち上げの現場に父親が来てくれてハッピーエンドとなるのですが、この最後の10分以外は本当に重苦しい映画でした。

本のタイトルはRocket Boysですが、これを並べ替えてOctober Skyとしたことを著者のサイトで知りました。スプートニクが飛んだのも10月 上手いこと作ってるなと思いました。
音楽がアメリカングラフィティーと同じ物が多く、暗いアメリカングラフィティーに位置付けられると思います。最後に4人の少年、家族、先生がその後どうなったかを見せているところもアメリカングラフィティーと同じだったので、意識してそう作られているのかもしれません。

良い作品ですが、暗い映画が苦手な人には向いていないかもしれません。
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by junpei642 | 2004-12-12 11:11 | Movie Review | Comments(0)

"School of Rock"

見たかったこの映画 今ごろになってやっと見ました。
ロック(それも昔のロック)きちがいのデューイーは自分のバンドなのに仲間と主旨の違いで追い出されてしまう。収入の無い彼はルームメイトとその彼女からも冷たくされ部屋までも追い出されそう。そんな時、そのルームメイトであり元バンド仲間でもあるネッドのところに臨時教師の仕事が入ってきて、そのオファーの電話を受け取ったデューイーはネッドのふりをしてその仕事を受けてしまう。
勤め先は名門Prep校、さっそく教室にとおされたデューイーは教える気持ちはまったくなく、学校が終わるまでずっとRecess(休み時間)をやっていろと無茶なことをいう。
翌日、たまたま音楽の時間を見てしまい、クラスに有能なギタリストとピアニストがいることを発見。あわてて車にギター、キーボード、ドラムセットをとりにいき彼らにそれらの楽器を演奏させて、自分の夢だったバンドコンテストに出ることを決めてしまう。そしてそれをプロジェクトだと子供たちに伝える。そしてプロジェクトの名前を"Rock Band"と名づけてバンドコンテストの日をめざして練習をはじめる…
最初にギターをひいていたZackという少年にエレキを与えて簡単なフレーズをひかせるのだけれど、一番最初にひかせるのはブラックサバス、2曲目はディープパープルと、古い曲ばかり登場するところが笑える。
こんな先生がいたら大変だろうと思うけれど生徒達も毎日音楽と練習にあけくれる日々を楽しむ。
最後は無事 コンテストで演奏することができて思いっきりハッピーエンド。
結構 デューイー中心に作られすぎなんじゃないかとも思うんだけれど、その中にはギタリストのZack少年の心と現実の葛藤などもからんでいてそれを歌にすることで生徒の気持ちは主張されているのかな?
太っているから歌えないという女子生徒をはげますアドバイスも軒並みなんだけれど結構好きなシーンだな。
彼が本物じゃないってことがばれて親たちがショックを受けるわりに、彼らのステージを見て丸くおさまっていくところはちょっと薄っぺらい気もしないわけではない。
そう終わるならそれなりに、それ以前に子供が持っている家庭での問題をもっと取り入れることで、作品は厚みを増すことができたんじゃないかな?そのあたりは残念だけれどミュージカルと思ってみるならこれぐらいかな?
結構好きだと思えたシーンは彼のルームメイトであり元バンド仲間でもあるNedが、彼が最終的にコンテストで演奏することを知って、それまでガールフレンドに遠慮してデューイに冷たかったのに、急に音楽を聴きに行くよと彼女をふりきって出て行ったところかな?あの俳優 見たことないけれど、この役にぴったりの俳優だったよ。
子供と一緒に見るにはぴったりの映画だと思う。
でもうちの娘はデューイ役の俳優、Jack Blackがあまり好きではないようでそれほど気に入ったということはなかった。
彼が授業の一つとしてロックの歴史、ロックの理論なんかをやるんだけれど、それを映像にしてたらもっとおもしろかったんじゃないかな?私はそれが見たかったよ。

まあおもしろいけど、期待しすぎてたから80点ぐらいかな?
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by junpei642 | 2004-12-05 11:12 | Movie Review | Comments(0)

The curious incident of the dog in the night-time

本を読むことが結構好きでいろいろ読んでいるのですが、
つい最近読んだこの本、おもしろかったので書き残しておきます。
もともとどうしてこの本を選んだのかと言うと、Sunday Morning Postの本特集のページで、長い間ベストセラーに名をあげていたから。
数学が得意な15歳のクリストファーは子供のころから自閉症だ。
黄色が極端に嫌いで赤いものが好き。食べ物もこの法則にしたがうので、黄色いものは絶対食べず、赤いものを好んで食べる。人に触られるのが嫌いで、それを知らずに彼に触れた人はえらい目にあう。人ごみが嫌いなので繁華街やショッピングモールには行けず、乗り物にも乗れないので自分が住んでいるエリアからほとんどが出たことがない。こんなクリストファーの隣の家の犬が何者かにフォーク(農具)で殺される。そして彼はその犯人を見つけるために、聞き込み調査を始める…
このあたりは高校生探偵のマーダーミステリーなんだけれど、読み進めるうちにまったく違う展開になっていく。
彼の母親は2年前に心臓発作でなくなり、今は父親と二人暮しをしているのだけれど、聞き込み調査をしていくうちに、母が犬を殺されたおうちのだんなさんと浮気をしていたことを近所のおばさんから聞くあたりからどんどん話はおもしろくなってくる。
後半は人ごみが苦手、大きい音が苦手という数々の自閉症の症状を乗り越えて、一人でロンドンまで行き着くというアドベンチャー小説になっていく。
パニック状態に陥る彼を救うのは頭の中で2をかけ続けて行ったり、数学的な法則を見つけてそれを計算するのに集中したりする。それがすべて本の中で絵になったり数式になったりして、数学の弱い私には結構つらい。
一見、このアドベンチャーのおかげで病気を克服するのかと思いきや、そうではない。でも彼の人生が明るく開くきっかけとなったのは確かだ。最後はハッピーエンドですっきりと読み終えることができた。私はクリストファーの両親の立場から読んでしまいがちで、途中とてもつらくなってしまう箇所もあったし、クリストファーの信用を無くしてしまった父親の扱われ方もとても悲しかった。でもそういうつらさや悲しみがすっと解けてしまうようなすっきりとした終わり方がこの本の魅力かな?
英語もシンプルで読みやすいので英語の勉強をしている人にはぴったりなレベルだと思う。

そういえば、クリストファーの視点から一人称で淡々と書かれた文体は「アルジャーノンに花束を」に似ているかもしれない。ねずみのペットも出てくるしね。
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by junpei642 | 2004-12-01 23:56 | Book Review | Comments(0)


香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、日本語を教えながら暮らしています。現在Kissing Fishというインディーバンドでベースを弾いております。ベースだけじゃなくてギター弾いて歌ったり、ドラムもたまにたたいたり、音楽とミュージシャンにかこまれ心豊かな日々を生きるパワフルおばちゃん!


by Junpei64

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