親の海外赴任と子どもの教育
今にはじまったことではないけれど、
香港への赴任が決まり、子どもの教育を思案した人たちから
掲示板、メールで相談が届きます。
こちらには日本人学校が中学まで整っているので
多くの子どもは日本人学校へ入ります。
しかし、中学3年生、高校生の子どもを連れての赴任は、
その年齢に対応できる日本の教育機関が無いため非常に頭が痛いことになります。
ですから、このような年齢のお子さんを連れての赴任を相談されたとき、
私は正直に、お子さんの最良の将来を考えて日本にとどまることをアドバイスします。
それでも、家族一緒に暮らすことを優先させることも大切で、
私も娘を連れて押しかけてきた経験もありますので、家族が一緒にいる大切さは非常によくわかるのです。
さて、上記お子さんの受け入れ先として、
インターナショナルスクールしか無いのが現実でして、
香港の多くのインター校では、カリキュラムについていくだけの英語力を求めますし、学校によってはGCSE、IBの真っ只中ということで、編入を規制しているところも少なくはありません。
その中で、いつも大手を広げてそういう生徒を引き受けてくれる学校があります。
"Delia School of Canada"と"Concordia International School"です。
一応編入テスト(英語)はありますが、はねられることは無いと思います。
この学校で小学校から学んでいる生徒達は厳しい指導のもと学んでいますので、高い学力があります。
編入してくる日本人達はESLクラスを取りますが、安易にESLを出た生徒がレギュラークラスで問題なく授業を受けられるようになるのは実際難しいのです。
先生たちも、英語ができず授業についてこれない生徒に特別なケアをしてくれるわけではないので、自主性がない生徒達はどんどん落ちこぼれていくのが実情です。
年齢的にも難しいものがありますので、苦しい日々から逃げてしまう子もいるかと思われます。
学校での環境は、映画で見るようなアメリカの高校とは程遠く、
クラスメイトの多くはアジア系、日本人、香港人、韓国人、インド人などが多く、
長く学校にいる子は英語を話しますが、国別に集まると広東語や韓国語そして日本語が飛び交っているのだろうと思われます。
そんな中で英語を身につけるのにも無理があります。
学校側も校長が変わるたびに方針が変わります。
最近では、努力しない生徒への対応は厳しく、成績が良くならない場合、素行が悪い場合は、徹底的な指導があり改善するように求められます。
ひどい場合は、留年、退学の処置が取られます。
実際、成績がかなり悪く退学せざるを得ない子どもも結構いるらしいです。
親の都合で香港に連れてこられ、英語が話せないのに英語で勉強する学校に入れられた子どもにとっては迷惑な話です。
しかし、本当に学力が高く、英語学習に対しても意欲的な生徒は短期間で伸びますし、卒業後も日本の有名大学に進学するケースもあります。
一番大切なのは、この現実をしっかり知って、それでもインター校に入りたいという子どもの自主性だと思うのです。
決して、親の欲であってはいけません。
「英語ができるようになるから将来は明るい。」
「インター校に行って帰国子女枠受験して大学受験の心配は無し」
もうそんな時代は終わりました。
帰国子女枠を設けている大学でも、いい加減な英語教育を受けてきた生徒と、しっかりした生徒との格差は既に露見しており、帰国子女枠も年々厳しくなっているそうです。
付け焼刃ではだめということです。
ただ、努力した子は違うということを私は言いたいのです。
だから赴任が決まり、学校を探し始めたとき、お子さんとよく話し合い半端ではない努力をできるかどうかを確認して進路を決めて欲しいと強く思います。
私は、インター校での生活を紹介するために1999年にホームページを作りましたが、娘が経験したことをそのまま何の飾りも無しに書いてきました。
ですから、彼女がぶちあたった壁なども正直に書いてあります。
でもそのホームページが、何も考えずに子どもをインターに入れてしまう人を増やしているのであれば、反省しないといけません。
娘が卒業して更新はやめましたが、そろそろ更新して2008年の現状を書かなければいけない時期に来ているのかな?
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香港への赴任が決まり、子どもの教育を思案した人たちから
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こちらには日本人学校が中学まで整っているので
多くの子どもは日本人学校へ入ります。
しかし、中学3年生、高校生の子どもを連れての赴任は、
その年齢に対応できる日本の教育機関が無いため非常に頭が痛いことになります。
ですから、このような年齢のお子さんを連れての赴任を相談されたとき、
私は正直に、お子さんの最良の将来を考えて日本にとどまることをアドバイスします。
それでも、家族一緒に暮らすことを優先させることも大切で、
私も娘を連れて押しかけてきた経験もありますので、家族が一緒にいる大切さは非常によくわかるのです。
さて、上記お子さんの受け入れ先として、
インターナショナルスクールしか無いのが現実でして、
香港の多くのインター校では、カリキュラムについていくだけの英語力を求めますし、学校によってはGCSE、IBの真っ只中ということで、編入を規制しているところも少なくはありません。
その中で、いつも大手を広げてそういう生徒を引き受けてくれる学校があります。
"Delia School of Canada"と"Concordia International School"です。
一応編入テスト(英語)はありますが、はねられることは無いと思います。
この学校で小学校から学んでいる生徒達は厳しい指導のもと学んでいますので、高い学力があります。
編入してくる日本人達はESLクラスを取りますが、安易にESLを出た生徒がレギュラークラスで問題なく授業を受けられるようになるのは実際難しいのです。
先生たちも、英語ができず授業についてこれない生徒に特別なケアをしてくれるわけではないので、自主性がない生徒達はどんどん落ちこぼれていくのが実情です。
年齢的にも難しいものがありますので、苦しい日々から逃げてしまう子もいるかと思われます。
学校での環境は、映画で見るようなアメリカの高校とは程遠く、
クラスメイトの多くはアジア系、日本人、香港人、韓国人、インド人などが多く、
長く学校にいる子は英語を話しますが、国別に集まると広東語や韓国語そして日本語が飛び交っているのだろうと思われます。
そんな中で英語を身につけるのにも無理があります。
学校側も校長が変わるたびに方針が変わります。
最近では、努力しない生徒への対応は厳しく、成績が良くならない場合、素行が悪い場合は、徹底的な指導があり改善するように求められます。
ひどい場合は、留年、退学の処置が取られます。
実際、成績がかなり悪く退学せざるを得ない子どもも結構いるらしいです。
親の都合で香港に連れてこられ、英語が話せないのに英語で勉強する学校に入れられた子どもにとっては迷惑な話です。
しかし、本当に学力が高く、英語学習に対しても意欲的な生徒は短期間で伸びますし、卒業後も日本の有名大学に進学するケースもあります。
一番大切なのは、この現実をしっかり知って、それでもインター校に入りたいという子どもの自主性だと思うのです。
決して、親の欲であってはいけません。
「英語ができるようになるから将来は明るい。」
「インター校に行って帰国子女枠受験して大学受験の心配は無し」
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by Junpei642
| 2008-06-28 11:33
| Education
香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、日本語を教えながら暮らしています。現在Kissing Fishというインディーバンドでベースを弾いております。ベースだけじゃなくてギター弾いて歌ったり、ドラムもたまにたたいたり、音楽とミュージシャンにかこまれ心豊かな日々を生きるパワフルおばちゃん!
by Junpei64
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