"Anego" 林真理子

林真理子の小説はほとんど読んだことがない。
つい半年ほど前、ちょっとブラックジョークっぽい男と女の怖さを書いた短編集を読んだぐらい。

さてこの"Anego"ですが、ドラマ化されたのでご存知の方も多いと思うけど、
ぞっとするような終わり方でした。

大都会で働くキャリアウーマンの暮らし振りってみんなこんな感じなのだろうか?
それとも小説の中だから?

大手老舗商社で一般職として勤める奈央子は、仕事もできるし美人だし、家柄も良いのに30過ぎても独身だ。
適当なセフレがおり、同じ会社に勤める年下のセフレもおり、一人暮らしを謳歌している。
それでも結婚願望は捨てられず、東大出の官僚とお見合いをしたりするが、いずれも幸せなゴールインは迎えられずもんもんとしている。

商社に就職した若い女性のほとんどは社内恋愛、社外恋愛で幸せな結婚をしていく。
商社マンと結婚したものは、その後主人について海外駐在に出て、海外のあちこちで幸せな結婚生活を満喫している。誰もがそういう未来像を持って大手の会社に就職するのだ。
そしてそれにあぶれたグループに奈央子は身をおいている。

小説の中の美しい女性は、海外ブランドのさりげないファッションを楽しみ、自分を磨くことに時間とお金を惜しまず、おいしいものを食べ、酒をよく飲む。それが当たり前のように書かれており、奈央子もその周りにいる女性もその類のかっこいい女性ばかりだ。
現実もそうなのかな?林真理子ってOLを美化して書く人なのかな?

私はそういう世界を知らないので、ある意味かっこよさにしらけてくることもあった。

奈央子はその後、同じ会社に勤めていた女性にハワイで再会し、彼女にしつこく相談をもちかけられ、そして彼女の夫と不倫関係をはじめてしまう。
不倫におぼれていく様子だけが、私にとってえらく現実的だった。
不倫なんて絶対にしないと言い切っていた奈央子が、あっという間に略奪愛を正当化していくところは、アホらしいけどわかるわかると思って読んだ。
そこだけが現実的で、他はしらけっぱなし。

実際、日本では結婚を考えない女性が増えているらしいけど、
奈良の田舎の話しで悪いけど、私の周りではみんな20代に結婚して、結婚から2~3年以内に子供を生んでいる。それが実は現実じゃないのかな?と思っている私は幸せなのか?

先日、香港の独身者総勢60名が集まってクリスマスパーティーをしたそうだけど、
その半分以上が女性だったんだって。
お金も時間もあって、好きなことをして生きていくというのもある意味楽しいかもよ~
毎日必死で働いて生きているおばさんはそう思うのでした。
結婚といってもいろんな形があるしね。いつまでもお金があって幸せが続く保証なんてないもんね。

この小説の結末みたいになるんだったら、私は迷わず一人を選ぶかな?


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by Junpei642 | 2007-12-26 15:27 | Book Review | Comments(8)
Commented by 遊びの達人 at 2007-12-27 21:09 x
奈央子の生き方に、一票!!自分の香港の知り合いは、全員独身です!  林真理子の小説は、読んだ事無いです!今度読んで、恋愛の参考にしようかな?{大笑}
Commented by Gloria-x at 2007-12-27 22:34
林真理子の小説はデビューから全部読んでます。
コピーライターから小説家という、わたしも目指したコースの人なので(石田衣良も)気になる存在というか・・・
これはドラマもヒットしてわたしも観ていました。
彼女の描く女性はリアリティありますよね。
Commented by Junpei642 at 2007-12-27 23:45
香港のお知り合い、すべて独身なんですね。
いっつもハーレム状態でウハウハですね。
私も彼女の小説に出てくるような暮らしがしてみたかったな。
Commented by Junpei642 at 2007-12-27 23:47
Gloriaさん、このドラマやはりヒットしたんですね。
東京に一人で暮らして、何不自由なく暮らせる層って今だと限られていると思うんですが、ドラマのような暮らしができるんだったらいいですね。
石田衣良 未読です。日本に帰ったら本を買うつもりです。
Commented by ayam7281 at 2007-12-28 23:35
ある意味リアリティありますね。
あそこまでではないにしろ、そういう独身OLの一人です。
貧乏ではありますが(T_T)/~~~
ちなみに、あーいう生活ができるのは、本当は、一般職ではなく、総合職と思われます。
私なんて月6万の家賃でお給料が跳んでいきますよ。
諭吉さんさようならですもん。
実際のところは派手な商社以外は、自宅にいない限り贅沢はできないのが現実ですよ~
それと結婚は別のお話ですね~。
うちの祖母は、結婚しないでいい時代、女性が堂々とものを言えるようになってきたそれだけでもいい時代なのだといいます。
Commented by Junpei642 at 2008-01-02 23:09
ayamさん 新年おめでとうございます。
やはりリアリティー感じましたか?
そうか、贅沢な暮らしができるのは総合職なんですね。
Commented by Betty at 2008-01-04 00:12 x
わぁ、見る人にとって、全然見方が違うんやなぁ。

私は、主人公の生き方は結構普通やけど、なぜか結婚にものすごく固執
していて(まぁ結婚歴が1回もないからそれは仕方ないけど)、
結婚しないのはかわいそうとか、結婚「できない」、とかいう描かれ方が
私から見るととても遅れている、というか、いまだに日本って、こんな
感じなの~?…って、Junpeiさんとは逆の意味でシラケて見てました(笑)

日本って遅れてるよね、って思ってんけどな(^-^;
私は結構独身を楽しんでいるので(結婚歴があるからかも知れんので
そこは主人公とは同じではないかも知れんけども)、
あのドラマの根底に流れる価値観は、古すぎてシラケたでぇ(^-^;
Commented by Junpei642 at 2008-01-05 11:24
Bettyさんからのコメントは興味深いですね。
結婚していない人にとっては、やっぱり「結婚」というのはお金で買えないあこがれの的ではないかな?
著者がOLも経験して、今は結婚して安定した生活をしているので、視点がそちらからではないの?

そしてその価値観は後れているのではなくて、
一般的ってことだと思うよ。

小説の結末はあまりにもブラックジョークだったけどね。


香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、日本語を教えながら暮らしています。現在Kissing Fishというインディーバンドでベースを弾いております。ベースだけじゃなくてギター弾いて歌ったり、ドラムもたまにたたいたり、音楽とミュージシャンにかこまれ心豊かな日々を生きるパワフルおばちゃん!


by Junpei64

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