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「姫君」  山田詠美

本を読んだ。

本当に久しぶりに…

ずっと前に買って、最初の2話ぐらいは読んであったこの本、
昨日も書いたけれど、この本に出てくる登場人物の発する言葉の意味がよくわからない。

漠然と感じ取ることができても、じゃあどういう意味なの?と聞かれても確かな言葉を並べることができないと思う。

最初のお話「MENU」は、幼い頃に母親を自殺でなくし、おじさんの家の子として育てられた時紀という青年のお話。
おじさんの家で実の子と分け隔てなく育てられた。
でも時紀は、こんな男は絶対にいやと思えるようなタイプなのだ。
特に彼と血のつながりのない妹とのやり取りがちんぷんかんぷんだ?
まだ兄と結婚をすることになる麻子とのやり取りのほうがずっとわかりやすい。
私って想像力無いんだろうな。

2話目の「検温」こそが、「わたくし 死を隠し持ってますのよ」とつぶやく、余命いくばくしかない老女が出てくるお話。死を隠し持った女性を男は絶対に捨てることができないんだって。

本のタイトル「姫君」が一番わかりやすかったかな?
非常に良い話だったし、す~っと読むことができた。

最後の話をのぞいて、セックスが非常に重要な意味合いを持っていると思う。
山田詠美のお話っていっぱい読んだわけではないけど、彼女の手にかかればセックスさえも抽象的に感じてしまう。

たぶん、私がすごく単純でわかりやすい恋しかしていないから、彼女の書く男女の複雑な心理状態がわからないってことなのかもしれない。

恋愛ってさ、一度 体の関係ができてしまうと、体が一つになった達成感とか、セックスによる快感などが混ざって、もっと相手のことをいとおしいと感じるようになると思うけど、体の関係ができる前の、お互い気持ちを確かめ合っている時期のほうが、よっぽど気持ち的には贅沢で、自分が恋しているという事実を楽しめるんじゃないかって思うのです。
プラトニックラヴ万歳!みたいなね。

こんなん思っているうちは、山田詠美の小説は理解できないってことでしょうか?

手元にある別の小説も再読してみようっと。

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by Junpei642 | 2007-08-05 16:17 | Book Review


香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、日本語を教えながら暮らしています。現在Kissing Fishというインディーバンドでベースを弾いております。ベースだけじゃなくてギター弾いて歌ったり、ドラムもたまにたたいたり、音楽とミュージシャンにかこまれ心豊かな日々を生きるパワフルおばちゃん!


by Junpei64

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