子供と外国語(英語)

先日、私のホームページ  「インターナショナルスクール体験記 in 香港」 の掲示板で、
「うっ」となるご意見をいただいた。

私のホームページでは、娘がインターナショナルスクールで経験したことを書き綴っていて、
それプラス 過去掲示板で実際子供をインターに行かせている親たちで意見を出し合った様様なことについて、詳しく書いてある。

何しろ、ずいぶん前のことなので、学校のシステムが変わったりしている場合は、
今とかなり違っているところもあると思う。

でも、日本語しか話せなかった子供が、インター校と呼ばれる学校で体験する苦労は、
今も昔もそう違わないと思うので、そのままホームページは書き換えることなく、書き足すというやり方で今も続けている。

「うっ」となった書き込みとは、私のサイトに「某インター校のESLは充実している」と書いてあるのを信じて、子供をその学校に入れてみたけれど、実際はESLはそれほど充実しておらず、苦労した人が多いという内容だった。

この学校は英語を話せない子供が多い学校なので、ESL教育に力を入れているのは事実だし、ESF系の学校でもESL(EAL)のある学校はあるけれど、時間数がぜんぜん違っているのだ。
私は、ESLに入れたから簡単に英語力が身につくなんて一言も書いていないし、
娘の苦労も包み隠すことなくすべて体験記として残しているのに、
みな、苦労することなく外国語で授業を行う学校に、子供がすんなりと何の苦労もなく入っていけると信じているのだろうかと、ちょっとびっくりした。

先日 日本に帰ったときに、NHKのBS2で放映されていた、スペインのカタロニア地方移民の話を思い出した。
カタロニア地方はスペインにありながら、公用語がスペイン語ではなくカタロニア語という特殊な地域だ。もちろん学校教育もカタロニア語で行われる。
ここへはクロアチア、アフガニスタンなど国がまだ不安定な場所からの移民が多かったり、
同じスペイン語圏からの移民も多いようで、クラスに数名の移民の子がいる。
同じスペイン語圏だから大丈夫と思ってやってきても、言葉がカタロニア語で苦労している子も多かった。
放課後の補習で、いろんなバックグラウンドを持った生徒にカタロニア語を教える先生たちの苦労はかなり大変そうだった。
親たちはその地で落ち着いて食べて行かないとだめなので、必死で働いており子供の教育まで気を配ってあげられないので、学校が親身になってやるしかないのだ。
将来がかかっているので、子供も一生懸命学ぶので、1年が終わるころにはたいていが言葉を身につけ、授業に着いていけるようになる。成績は科目によって評価されていたので、落第になった科目はもう一年やらなければならない。それでもとりあえず、ほとんどの子は次の学年に進級していった。
これは12~13歳の子供たちの話だ。

1年とは外国語ばかりの環境に身をおいて、その言葉をグラマーなど意識することなく身に付けられるようになるちょうど良い期間なのかもしれない。
うちの娘は10ヶ月ぐらいで最低限の英語を身につけた。彼女はできが悪かったので、10ヶ月かかったけれど、早い子だと半年ぐらいでもOKかもしれない。
外国語習得というのは個人によってその能力にものすごく差があると、娘や娘の友人を見ていて実感した。

カタロニア地方では生活がかかっているので、子供たちも必死だ。
しかし、駐在で来ておられる人の子供たちは、そこまでの緊迫感が無いので、
とりあえずインター校に入ったものの、まわりには日本人も多いし、休み時間は英語を話さなくても日本語で済んでしまう環境に甘んじて、なかなか英語の学習に真剣に取り組まないのかもしれない。

日本では、「子供は新しい環境にすぐに適応するので、新しい言葉もすぐに覚える」と言われているし、そう思って安易にインター校や現地校に子供を入れる人も多いだろう。
しかし現実は厳しい。いくら英語の学校へ通っていても、本人がしっかり取り組まない限り芽は出ない。それに学校は容赦なく他の生徒たちと同じ宿題を課す。
学校教育のシステムの違いは大きくて、宿題の意味がすんなりとわからないことも多い。
だから、母親は一生懸命手伝わなくちゃいけないし、宿題の内容がわからなければ、それを教えてくれる人を探さなければならない。
学校で習っている内容がさっぱりわからなければ、少しでもわかるために本を買ったり、図書館に行ったり、最大限の情報を子供に与えてあげなくてはいけない。
毎日少しずつ単語を教えつづけるだけでもぜんぜん違う。
子供が英語が読めなければフォニックスを家庭でも教えるなどして、サポートしてあげなければならない。
低学年では、宿題をこなしているうちに少しずつ英語力が伸びていくのがわかるけれど、
学年が大きいとそんな余裕はないので、苦労も大きくて当たり前。


香港では日本人学校があるので、学年が大きくて赴任の年数が3年以下とわかっているのであれば、私は日本人学校に行くことをおすすめしている。
それでも、インター校に行く人はenter at your own riskだろう。

できるだけ正確な情報を残したい。
私はそう思っている。だから娘に起きたことをそのまま書いた。
時間が経って、情報が古くなり、そのことで苦労している人がいるということなので、
再度、自分のサイトの見直しはするつもりです。
でも、インター校、現地校へ入るときは多かれ少なかれ苦労します。
学校選びの際は是非 慎重になってもらいたいものです。


一つ良いことは、
こうしてお子さんの宿題につきあって英語に触れているうちに、
母親の英語力、語彙力も驚異的にアップします。
子供が学校で習っている物語を、子供用のペーパーバックで読んだり、
教科書を読んだり、楽しいことはいっぱいあります。
お子さんもきっと楽しく学習できるはずですよ。


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by Junpei642 | 2007-06-11 00:36 | Education


香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、日本語を教えながら暮らしています。現在Kissing Fishというインディーバンドでベースを弾いております。ベースだけじゃなくてギター弾いて歌ったり、ドラムもたまにたたいたり、音楽とミュージシャンにかこまれ心豊かな日々を生きるパワフルおばちゃん!


by Junpei64

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