「負け犬の遠吠え」  酒井順子

「負け犬」と言えば 杉田かおるを思い出す。
この本のことよりも、杉田かおるがこう呼ばれていじめられていたので、
「負け犬」の意味を知った。でも本当はこの本があったからこそ、杉田も「負け犬」と呼ばれることになったのだ。

負け犬とは「未婚、子無し、三十代以上」の女性のことを言う。
この本の中には 三十代以上の未婚女性(そのたいていがきちんとした職業を持っており、お金には困らず、贅沢な暮らしをしている)

勝ち犬とは上にあてはまらず、「既婚、子有り」 の女性のことで、どんな状況の結婚生活をおくっていても勝ち犬にカテゴライズされるのだ。

そして本の中では、負け犬たちがどんな暮らしをしていて、どのように生きているのか、そしてどのように婚期を逃してしまったのかを、これでもか~と言う風にこきおろしているのだ。

そしてその実態は、まさにちまたの独身女性の生活をそのままあらわしていて、「ふむふむ、そうそう、あの人もこの人もこれにあてはまるな」と感心しながら読むことができる。


しかし! 「勝ち組み」にカテゴライズされる人たちの中には、さまざまな人がいて、決して著者のまわりにいるような華々しい結婚生活をしている人たちばかりではない。
現に、この私だって、日本にいたら考えられないような、学費の高い学校に子供を通わせ、その支払いのためにキューキューな生活を強いられている。
そして、自分で稼いだお金を、旅行に出かけたり、顔や爪を磨いたり、素敵なお洋服を買ったりと、自由気ままに使うことのできる「負け犬さん」たちを、指をくわえながら見ていたりするのも事実なのだ。

もし仮に、たくさんの日本人女性が結婚することなく老いていったとしたら、間違いなく彼女達をターゲットにした商売がたくさん出てきて老後も快適に暮らすことができるだろう。

例えば

素敵なインテリアとバリアフリーを重視した、未婚老婆が一緒に暮らすことのできるリタイアメントハウス。 (もちろんエステ、クリニック付)
そしてシンプルなお葬式サービス… 本の内容を尊重するなら、散骨サービスもきっとあるだろう。

だって、どんなにお金がかかっても、その頃の彼女達はお金もいっぱい持っているだろうし、親の遺産もそのまま相続している可能性が高いから経済的な悩みは何一つ無さそうだ。
死んでしまったらその後のことを考える必要なんてないのだから、子や孫がなくてもぜんぜん平気だと私は思う。

それに比べて、今の私なんて、老後のことは子供が卒業したあと、やっとまともに考えられることであって、今はそんなことを真剣に考えると きっとノイローゼかうつ病になってしまうに違いない。

そんな風に考えると、こんなに簡単に人生の勝ち負けを決めてしまって良いはずはない。

結局、この本の結末、「いったい何を言いたいの?」ということに興味をひかれ、
さしておもしろくもない内容を淡々と読み進めていった。

そしたら、「負け犬」にならないための十カ条とやらが書かれていた。

不倫をしない    
まったくこれは的を得ている。始めてしまうときはきっと軽い気持ちだろう。
他所様のだんなさんを取ることによる快感も不倫を加速させてしまうに違いない。婚期をおくらせるだけなのにねえ。

「…っすよ」と言わない。
女の人でこんな言い方する人って私は知らないな。おっさんみたいやもんね。

女性誌を読む
女性誌というのは読みすぎるとバカになりますが、読まなさすぎるとブスになるのです。

これ結構ショックな言葉だった。
勝ち犬だけれど明日から女性誌を読もう。
でもさ、こういう本に書いてあることって、ある意味「アホな女」を増やしているかもしれない。作っている人に負け犬が多いのも問題か?

他にも ナチュラルストッキングを愛用するなんて、ちっともわけのわからないものもある。
ナチュラルストッキングって何? 香港に来てからストッキングをはいたことないな。
スカートをはいてもいつでも生足や~

もっとその先が知りたい方は是非この本を読んでみて欲しい。私は昔から男っぽくて 友達の中では最後まで結婚しないんじゃないかと言われていた。
ところがそんな私が22歳で結婚したことは、友達みんなに衝撃をあたえたようだ。
婚期が後れた友人は、すべて順番を狂わせてしまった私のせいだと言った。
しかし、この本にあるように、地方では負け犬率が低くて、大抵の子が20代で結婚していく。
まったくその通りで、衝撃を受けた友達も20代でそのほとんどが結婚した。
4クラスあった中学の同級生の9割は結婚しているのじゃないかと思う。
田舎ではそんなもんだ。

つまり、やっぱり普通にしてりゃ婚期が訪れ結婚してしまうもので、そんな世の中で負け犬になっちゃうってことは、それなりの原因がその人自身にあるのかな?

ん?今読むと 途中で途切れていることに気づいた。

それより、世の中に結婚しようと思える男の人が減ってきているのかもしれないな。
やはり本に書いてあったように、バーチャルなもので男女関係を楽しむ殿がたが増えているのは事実みたいだ。
そうでないと萌人気、メイドカフェなんてアホゥなものが流行るはずないものね。

少子化はこれからもますますすすんで、あと20年ぐらいたつと子供がチラホラしかいない国になったらどうしようっか?深刻な問題だと思う。
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by junpei642 | 2006-04-08 00:25 | Book Review | Comments(2)
Commented by はなこ at 2006-04-27 00:39 x
はじめまして。
わたしもこの本をよんで衝撃を受けたひとりなのでつい書き込んでしまいました。
この本が出て話題になっていた同時期に「結婚の条件」という本が出ていたのですが、ごぞんじでしょうか?
そのほんいわく、「適齢期の女性が今のままの経済状態を保つために必要な結婚相手の年収は800万円。
子どもの時から、女の子は格上の家に嫁げるように向上心強く育てられているに関わらず、男の子は家事もさせられず大切に甘やかされて育てられる。
レベルの高い女の子のカズに比べてレベルの高い男の数が絶対的に少ない。
女の子の思う結婚の条件に見合う男が少ないのが晩婚化の原因ではないか」
つまり、「イイ男いないよね~。いてももう結婚してるし~」ということです。
イイ男争奪戦に負けた女の子たちがすなわち「負け犬」ということでしょうか。
もっとがんばれ、男!
Commented by Junpei at 2006-05-02 21:32 x
はなこさんレスありがとうございます。
「結婚の条件」確かに現在はいろいろと難しいでしょうね。
経済状態の2極化も進んでおり、お金があるかないか、その中で良いパートナーにめぐり合うのって非常に難しそうです。

イイ男争奪戦に勝ったとしても、こいつの浮気に苦しめられたりする人も多いし、なんだか簡単に「勝った」「負けた」は決められませんね。


香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、日本語を教えながら暮らしています。現在Kissing Fishというインディーバンドでベースを弾いております。ベースだけじゃなくてギター弾いて歌ったり、ドラムもたまにたたいたり、音楽とミュージシャンにかこまれ心豊かな日々を生きるパワフルおばちゃん!


by Junpei64

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