The Reluctant Fundamentalist by Mohsin Hamid

この本のことをどれだけの日本人がご存知かわかりませんが、
せっかく頑張って読んだので書き残しておこうと思いました。
b0080418_1151627.jpg


日本語の生徒 Jくんがおもしろいといって貸してくれたのですが、
なかなか読み終えることができなかった。

たぶんまったく興味のないタイプの話だったのと、
ちょっと考えないといけない内容だったから。

主人公のChangezはLahoreから来たパキンスタン人だ。
18歳からプリンストン大学で学び、
その後 アメリカ企業に就職して華々しい青春時代をおくっていたのだけど、
恋人を癌でなくしたというアメリカ人女性と学校で知り合い、友人関係をなかなか恋愛関係にすすめることができず、いろいろ悩んでいた頃、フィリピンに出張中 遠いニューヨークで911が起きてしまったのだ。

それまでも自分がパキスタン人であること、
見た目からしてイスラム教徒であることが、アメリカ人からはすぐにわかり、
自分がいくらアメリカで暮らして、アメリカ企業で働いていても、自分が外国人であることをいつも意識していたけど、911は、そんなアメリカ暮らしにも慣れ、心を許せるアメリカ人の女友達もいて、自分がひょっとしたらアメリカ人なのでは?と感じるようになった頃に起きたのだ。

それからは、いくら大きな会社に勤めていようとも、名前や顔、ひげだけでテロリストでは?と疑われ、
アラブ人と間違えられたりと、ますますアメリカにいて居心地が悪くなるのである。

この人種問題に恋愛問題がからんでくる。
幼馴染とも言える恋人を若くなくした彼女EricaはChangezに心を開いているように見えて、
実はそうではない。つきあえばつきあうほど彼と彼女の心のつながりは弱くなるように見えた。

セックスの書き方、その後の彼女の変化、
そして彼女と会えなくなる理由。
いろいろいろいろ まるで村上春樹の「ノルウェイの森」である。
こういう状況めちゃくちゃ重い。苦手かも

最後はこの人 アメリカを去ってLahoreに戻るんだけど、
Ericaが普通の女の子だったらそんなことにはならなかったはずだよね。
そういうのを考えると、ちょっとこの結末は納得いかない。

けど、この人が使う英語がちょっと難解なものが多いので、
もっとわかりやすく書かれていたら、もう少しは感情移入できたのではと思う。
難解な言い回しを使うことで、Changezがただのアメリカ人の若者ではないということを
示したかったのかもしれないけどね。

これって、Lahoreのホテルのカフェで、見知らぬアメリカ人相手に自分のアメリカでの話しを語っているという小説です。
どこからアメリカ人と話しているのかわからなくなってちょっとイライラした。

パキスタン人 香港にうじゃうじゃいるけど、
その多くが普通にパキスタン人で、人種問題で苦しんでいる人はたぶんいないだろうね。

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
ちょっと硬い内容です。
でもポチリとお願いね。



人気ブログランキングもよろしく


free counters
[PR]
by Junpei642 | 2010-01-20 01:15 | Book Review | Comments(7)
Commented by izutamaaru at 2010-01-20 21:19
今はダンス・ダンス・ダンスを読んでる。
小説はさっぱりわからない。
共感もなければ感情挿入もない。  羊男が登場。

人にはいろんな感覚とそれを言葉で表現するときの大きな違いがあって。
もうひとつ「こだわり」  あるいは理想像。

ひまわりの種は手から滑り落ちてどこかに消えます。

そんな風に感じたジュンペイさんのお話でした。

  ちょっと今酔ってます。

  じゃね。
Commented by 伝統的な香港スイーツ at 2010-01-21 00:20 x
はじめまして、わたくしたちは香港中文大学scs日本語三年生でございます。卒業プロジェクトのため、1月30日に、日本人中学校でマンゴープリン教室を行うことになっております。もし教室に興味をお持ちの方は、URLへお越しください。それでは、失礼いたします。
Commented by Junpei642 at 2010-01-21 01:22 x
izuやん
ダンス・ダンス・ダンス さっぱりわからないんだ。
感情移入できない小説はしんどいね。
この作品、英語のボキャブラリーを増やすのが目的で読んだから、
とにかく最後まで読み終えたかったのです。

もうこの著者の作品は二度と読まない。
そんな感じです。

ひまわりの種は手から滑り落ちてあとかたもなく消えたと思います。
私もちょこっと酔ってます。
かわいい日本語の生徒(香港人)とハッピーアワー行ってました。
Commented by こえだ at 2010-01-21 09:46 x
今は、本を読まなくて、雑誌ばかりに目が行く自分です。
雑誌は、活字よりも、中の写真に楽しみが行くからでしょう。
いつからか、本にかける費用のぶんだけ、CDやDVDに回してしまうようにもなりました。
ある意味、アカンね。

高校生から音大時代にかけては、片岡義男を読みあさりました。
太太によく冷たい目で見られましたが、あれはあれで、スクリーンを観ているようで面白かったんです。
当時憧れていたアメリカ・エンジンオイルの匂いが届く様なオートバイやクルマ
・さらりと乾いた会話や性の描写・男性と女性の距離感・それらを表す日本語らしからぬ日本語
・なによりも自分に無かった日本語の繊細で美しい語彙やボキャブラリーの展開。
…あれほど好きだったこの作者の著書も、手元から消えて、はや30数年。(笑)

若い頃に夢中になった「音楽」を語るのは何でもないのに、
その頃の「本」を語るのはなんだか恥かしいものですね。
実際、片岡義男氏の本を読んでいたことを口にするのは、この場が初めてだもん。
ペーパーブックを手に取ってみたいと思ったのも、その頃だけれど、勉強しなかった!!
Commented by こえだ at 2010-01-21 09:50 x
あれれ、上記の投稿で「性」のところをカタカナ4文字で書いたものを
最初に送信したら、
「当ブログで受け付けられない文字が入っているので、投稿はできません」
と言うような内容のメッセージがビー音と共に出てきて、送信できませんでしたよん?
へええ、そういうものなのかあ~。…と軽く驚いた こえだ でした。
Commented by Junpei642 at 2010-01-21 10:44 x
こえださん
私は反対に雑誌などほとんど読みません。
日本の雑誌も欧米の雑誌も高いんですよ。
CDもほとんど買わないし、情報の多くはインターネットからですね。

片岡義男 田舎で育った中学生には刺激の強い小説でしたが、
私は小説より彼のエッセイが好きでしたね。
高校のとき、すごいアメリカに憧れていたので彼のアメリカに関するエッセイはよく読みました。今も手元に「自分を語るアメリカ」という彼の著書がありますよ。この本は何にもすることがなく、外はとっても良いお天気、そんな日にソファに座って数ページ読むのがセデイションのようでとてもいいです。

言葉の制限は、変なサイトからの書き込みを防ぐために設定しています。ごめんね。
Commented by Junpei642 at 2010-01-21 10:46 x
中文大学の皆様へ
おもしろそうな企画ですね。
私の掲示板にもはりつけておきますね。
たくさん人が来られるといいのにね。
では当日頑張ってください。


香港...出会いと別れが頻繁におとずれるtransitoryな街で、日本語を教えながら暮らしています。現在Kissing Fishというインディーバンドでベースを弾いております。ベースだけじゃなくてギター弾いて歌ったり、ドラムもたまにたたいたり、音楽とミュージシャンにかこまれ心豊かな日々を生きるパワフルおばちゃん!


by Junpei64

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

記事ランキング

画像一覧

カテゴリ

全体
日々のつぶやき(日記)
食べる 呑む
Movie Review
Book Review
Viva! Music
Education
My sweet Tetsu
Medical topic
My Precious
香港おいしい一人飯
香港、中国
Girls Band Project
Hong Kong Indies
Japan!
英語の話
お化粧

気になるブログ/サイト

フォロー中のブログ

音楽、空間、好鐘意(大好き)!
Rock and Mov...
だるにーの脳ミソ
別館・我要的幸福
La Dolcé vita
Hachiの香港家計簿
アメリカナース日記
音楽の杜
sakuraのわがままエッセイ
エミリアからの便り
熊猫漫遊記
じゅんじゅんの香港日記
六福1☆
いつの間にか20年
こんな一日
ま、どうでもいんだけど
別冊・Hachiの香港ニ...
ミヤモーの戯言
中国茶徒然日記
フォンの野菜メニュー
おはな 山の中日記 ~北...
香港日々探検日記
ブラボーのひとりごと
鴛鴦茶餐廳 いんよんち...
lei's nihong...
憧れの地は香港
koedagaffe分店...
Made in Hong...
アジア暮らし
Lady Satin's...
Welcome to m...

外部リンク

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
more...

ブログパーツ

動画配信用ASPサービス

ブログジャンル

海外生活
音楽

検索

タグ

(65)
(28)
(17)
(17)
(17)
(11)
(11)
(10)
(10)
(9)
(8)
(8)
(8)
(7)
(7)
(7)
(6)
(6)
(6)
(5)

その他のジャンル

ファン